第324章

林川天一に、いったい何の用があるというの。

島宮奈々未も少し気にはなったが、顔には出さずに言った。

「聞かせてくださる?」

「島宮社長、もうすぐ十二時ですし、よろしければ昼食でもご一緒しませんか」林川天一は腕時計に目を落としてから続ける。「ガーデンレストランに席を取ってあります。お時間、頂けませんか?」

島宮奈々未は淡く林川天一を横目で見た。どうにも胡散臭い。

今日の林川天一は、やけに態度がいい。それどころか、妙にへりくだっている。

彼女の知る林川天一らしくない。

ふと、島宮雪乃に事前に釘を刺された言葉が脳裏をよぎり、島宮奈々未は内心で合点がいった。

最近は退屈していた。から...

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